ホタルカフェにとって初めてのホタルシーズン。昨日、おとなり山田四区で今年初めての源氏ぼたるを観てきました。ぼくたちがホタルカフェとしてこの時期をどうやって迎えるか、ずっと考えてきました。試作を重ね、シミュレーションで問題をあぶり出し、ようやく、なんとか、納得のいくかたちで夜のホタルカフェ「宵待ちホタル」ができそうです。

ホタルカフェに対する「思い」。ぼくたちにとっての、この「思い」は、お客様をはじめとするホタルカフェに関わる全ての人が、フッと気持ちが軽くなるような、心が穏やかになるような、そしてちょっぴり幸せな気持ちになるような場所であってほしいという「思い」。そのために出来ることをコツコツと続けていこうという思いです。

毎度毎度アタマを悩ませるタルトとキッシュの新作。思い描いていたイメージや、したためていたレシピも、実際に焼いてみると「何か違う」ということがよくあります。思っていた以上にフルーツの味がでなかったり、具材の組み合わせや分量によって何となくぼんやりとした味になったり。だから実際にお店で出せるものが完成したときはとてもうれしいのです。

穏やかさと、賑やかさと、たくさんの笑顔に溢れた、本当に素敵な1日になりました。何か特別なことをしたわけではなく、いつも通りにホタルカフェをオープンして、いつもと同じような静かな午前中を過ごして、お昼前後からたくさんのお客様に来ていただいて、気がついたら用意していたタルトもキッシュもガトーショコラも、全てなくなっていました。

何かを決めるとき、どちらかを選ばなければならないとき、それが本当にベストな選択なのか、他にも良い方法があるんじゃないか、って迷うことがあります。ホタルカフェとしてこれから決めていかなければならないこと、選ばなければならないこと。一番大切なものを見失うことなく、頑なになりすぎることなく、そしてときには直感的に決断していきたい。

ホタルカフェ、2012年の営業に向けてようやく始動しました。年明け早々からつい先日まで、2009年まで住んでいたニュージーランドのオークランドに行ってきました。友達に会ったり、カフェを巡ったり、森を歩いたり、現地に残っていた荷物を整理したり。気分もリフレッシュできたし、来週末からの営業に向けて万全の準備をしたいと思います。

これまでの人生の中で、これほどまでに人との出会いに恵まれた年があったでしょうか。出会いというものが、こんなにもたくさんの素敵な出来事につながっていくんだ、ってあらためて実感しています。2年前から始まった出会いの連鎖が急加速した2011年。ホタルカフェという場所が生まれ、たくさんのお客様にも出会えた大切な大切な1年でした。

7年ほど前、イタリアのシチリア島で偶然見つけた小さなお店があります。そのお店のオーナーでもある女性アーティストが描く、キュートで、ハッピーで、温かなイラストが散りばめられた食器やポストカードやTシャツの、あちらこちらに記されていた、ひとつのフレーズ。それが、“LET LOVE BE KING”。ホタルカフェにとって大切な言葉です。