次の日曜日で、あれからちょうど1年が経つんですね。日本中が、自分にできることは何だろうか、今こそ何かを変えるべきときじゃないか、って考え始めた昨年の3月。あれから、ホタルを見て、たくさんの人に出会って、樹を植えて、ホタルカフェがオープンして、楽しいことも大変なこともいろいろあったけど、また今週末もお店を開けることができます。

2011年3月11日のホタルカフェ。外構を考えるためにたまたま撮影していました。

人は変わっていくものだと思うから、もし1年前と比べて自分が変わっていたとしても、それがあの震災をきっかけに変わったのかどうかは、正直なところわかりません。ただ、これまでの数年間で、ぼくの中で変わりつつあったいろいろなことが、この1年間で確かなものになってきているような気がします。

ありきたりな表現だけれど、人生はいつ何がどうなるかわからないということ。想像を絶する大災害が襲いかかってくることも、思いもよらない出会いに恵まれることも、何か大切なものがガラガラと音をたてて崩れ去ってしまうような出来事も、何だって起こりうる。

だから、まずは今できることをやること。感謝して、想像して、思いやって、そして自分にできるやり方で、できる限り前を向いて日々を生きていきたいと思います。そして、ぼくたちがこの人生で出会うことのできる、限りある人たちとの間に、少しでも幸せな空気を生み出せたらいいなあ、と思う。人は影響しあって生きていると思うから、ぼくたちと誰かの間の幸せが、他の誰かにもジワジワと広がっていくかもしれないし。

明日も、いつも通りタルトとキッシュを用意して、エスプレッソマシンを起ちあげて、ホタルカフェでの出会いに感謝して、そして明後日のことはまた明日の夜にでも考えようと思います。