タマネギを炒めましょう

やらなければならないこと、考えなければならないこと、心配なこと。いろいろなものが一気に押し寄せて、頭の中の整理が上手くいかないとき、ぼくの頭は時折真っ白になります。そうなると何ひとつ前に進まなくなって、やること成すこと超非効率的。そんなときの解決方法のひとつがこれ。タマネギをひたすら炒めるんです。

ただひたすらタマネギを炒めます

タマネギをひたすら炒められる料理としてはやっぱりインドカレーでしょうか。いや私はオニオングラタンスープだ!という声も聞こえてきますが、やっぱりインドカレーでしょう。大量のタマネギのみじん切り(昨日は横着してフープロ使いました)が茶色くなるまで、ただひたすらに弱火で炒め続けます。

タマネギから少しずつ少しずつ水分が抜けていくのをジッと眺めながら、休みなく木べらを動かし続けていると、いつの間にか頭の中のいろいろが消えていき、タマネギのことだけを考え始めます。

・・・このタマネギは確か房総の道の駅で買ったんだったなあ。どこかの農家のおっちゃんが一生懸命育てたんだろうか。土の中で少しずつ大きくなって栄養を蓄え、収穫されて出荷されて、そして今は細かくなってうちの鍋の中でかき回されて。クミンシードはどこの国でできたものだろう?そもそもどんな植物の種なんだろう?ニンニクは青森からやってきたし、バターはどこかの牛の体内で作られたもの・・・

そんなことにまで思いを馳せてもまだまだ足りないくらい、長い時間炒め続けます。いろいろなところからやってきた命が、一番美味しい状態に向かって力を合わせていて、ぼくもそれをお手伝いしている。そんな不思議な感覚に浸って料理をしていると、なんとなく気持ちが晴れて元気になります。タマネギに感謝。(※ホタルカフェでカレーを出す予定はありません)

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