地元の方々

久しぶりに家とカフェを建てる予定の土地を見に行ってきました。土地いっぱいにビッシリと生えた雑草、カエルの鳴き声、田植えを終えて水が入った裏の田んぼ。初めてみる春の風景はやはり冬のそれとはひと味違います。そして今回の訪問では、以前からお世話になっている地元のFさんの紹介で、また新たな出会いがありました。

土地の裏に広がる田んぼ

Fさんには土地を決める際に、地元の方でしか知り得ない情報やアドバイスをいただいたり、何かとお世話になっています。Fさんとの出会いは昨年の11月、2泊3日の視察旅行ではじめてこの土地を訪れたときのこと。2泊目にFさんが経営するコテージに宿泊したのがきっかけです。

今回の訪問の目的は近々おこなう予定の「地鎮祭」について、Fさんに相談させていただくことだったのですが、話が落ち着いたところで、その土地の区長さん(この地域では小さな行政単位としていくつかの「区」に分かれています)を紹介していただきました。なんとこの区長さん、ぼくたちがこれから住む土地の裏の田んぼの所有者でもあったのです。これからカフェを始めることを伝えるとビックリしていましたが、「じゃあ、おれんとこのコメでも使うか?」とか「農業体験なんかもやってみる?」といった具合に、思った以上に好意的に受け入れていただいたようです。

その後Fさんの紹介で、車で2、3分のところでチーズ工房をされている方に会うことができました。ご夫婦で3年前から自らジャージー牛を育てて、無添加の自家製チーズを作っています。チーズの熟成のためにご自分で洞窟まで作ってしまったというのもすごい。やっていることもすごいのですが、何といってもすごいのがご主人のカッコ良さ!もう会った瞬間に「めちゃめちゃカッコ良い!!!」と思ってしまいました。帰りの車の中でも、家に帰ってからも「カッコ良かったなあ」を連発するほどです。

今後カフェをやる上で、彼らの作るチーズと良い形で関わることができたら本当に素晴らしい。まだ肝心のチーズを食べてないけど(ちゃんと購入したのですが、まだ食べてないのです)。でもきっと美味しいはず。魅力的な人が作るものはきっと魅力的なはずだ、という勝手な直感です。家を建ててくれる方を直感で決めたように、ぼくたちはおそらく彼らのチーズを使わせていただくことになるんじゃないかなあ、とそんな気がしています。

今回新しく出会うことができた方々と、今後も良いお付き合いができるように、ぼくたちも精一杯がんばらねば!と思っております。そして何より、やや浮つきがちになるぼくたちの話に耳を傾け、いつでも最後まで話を聞いてくれるFさん。自然環境のことを考え、決して事を急がず、人にやさしく、時には言葉を慎重に選びながら、いつでも穏やかに、まるでこの地域の持つやさしさや、流れる静かな時間をまるごと体現しているようなFさんに、心から感謝しています。

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