変わるということ
「日本人は変わらなければいけない」震災による被害と原発の現状を目の当たりにして、人々が口々にそう言います。この状況をチャンスに変えなければいけない、とたくさんの人が真剣に語り合っています。政治家でも専門家でもないぼくたち一般市民が、こんなに自分の国の話をしている状況は、これまで記憶にありません。
人の意識が変わるということ。しかも日本という国全体が大きく舵を切ろうとしていること。国民一人一人が、今自分には何ができるだろうと考えているこの状況が、これから先もずっと続かなければならないと思います。今の事態が落ち着いたとき、政治家や電力会社への批難だけに意識が向けられたり、メディアの報道に一喜一憂することなく、それぞれの考えと責任で行動できる国民になっていたら素晴らしいと思います。
きっと何かが良い方向に変わるときというのは、誰かに指図されたり強要されたり制限されたりして変わるのではないですよね。ひとりひとりの思いが連鎖して、もっと大きな何かを突き動かし、それにあわせて国や地方が制度を設けたり、企業が協力したり、そんな風に大きなうねりを作っていくのだと思います。
だからまずは自分にできることをやろう。自分の考えを持とう。自分が背負っている責任をしっかりと受け止めよう。そして、ときに楽しく、ときに真剣に、みんなでたくさん話せたらいい。放射性物質の数値や余震の震度を逐一チェックするのもいいけど、もっと有意義な「今」の使い方をしたい。
今ぼくたちにできることは、自分たちの手でコツコツとホタルカフェを作り上げること。美味しいご飯を楽しみ、笑い、穏やかでいること。そんな毎日を丁寧に感謝しながら過ごすこと。そうやって完成するホタルカフェが、きっと何かポジティブなエネルギーを生み出すはず。大した根拠もないけど、そう信じています。
あら〜、やることなくなっちゃったみたいだな。ゴールデンウィーク合宿だと思ってたのに。なんかちょっと寂しいな。