はじめての床張り
人生でいったい何度、フローリング張りの作業をするチャンスがあるでしょうか。自分が普段何気なく歩いている床材がどうやって固定されているのか、これまで考えたことすらありませんでした。どんな道具を使うのか、床材同士はどうやってつながっているのか、どういう手順で作業を進めるのか。またまた人生初の経験をさせていただいています。
ツーバイフォー工法の壁を作るのも、窓を取り付けるのも、断熱材もモルタルも漆喰も石膏ボードも、とにかく全てが初めてのことでした。そして今度はフローリング張り。新しいことを覚えるのは本当に楽しい。慣れない作業で身体は痛いけど、カフェという空間が出来上がっていくだけでなく、自分の中で何かが確実に積み上げられていく充実感はこれまで体験したことのない種類のものです。
屋根裏のフローリング張りも、スタッフみんなで協力して作業しています。いつものようにながいき工房さんから作業の手順を説明していただきました。ひとりがコンプレッサーの空気圧でフロア用のステープル(大きなホッチキスの針のようなもの)を打ち込み、床材を固定している間に、もうひとりが卓上丸のこを使って床材を切断していきます。
たくさんの作業に耐えてきたコンパネの床が、パインの無垢材で埋まっていくのを見るのはうれしいものです。漆喰もフローリングも、石膏ボードや断熱材と違って最終の仕上げに近づいていくのが実感できる作業。はやる気持ちを抑えつつ、無理せず丁寧に作業を進めていきたいと思います。