ホタルがいる場所
ぼくたちが今度住むところ(半年以上先になりますが)には、古くからゲンジボタルが自生しています。季節になると、黄緑色の小さな光が飛び交い、その光景を見るために多くの人がその場所を訪れるようです。そんな大切な自然が残された場所で、ぼくたちはこれからの日々をどうやって過ごしていけばいいのでしょう。
何を隠そう、ぼくはホタルを一度も見たことがありません。きっととても美しい光景なのだと思いますが、それだけではないようです。「ホタルがいる」ということ。本やインターネットでいろいろと調べてみると、ホタルが自然発生しているということの重要性が少しずつわかってきました。
自然環境の中でゲンジボタルが生きていくには、
- 人工的な光が全くないか極端に少ない周辺環境が必要で、
- メスが卵を産みつけるための、川岸に生えたコケがあり、
- 孵化した幼虫が生きていくための、流れのゆるい清流があり、
- その川に幼虫の餌であるカワニナ(巻貝)が生息し、
- 成長した幼虫が上陸するためのやわらかい土が川岸にあること
など、たくさんの条件を満たしている必要があるようです。恥ずかしながらホタルのことなど、これまで全く知らなかったのですが、ホタルが生きていける自然環境と共生していくために、そこに住む者として何をしていくべきか、どんなことに気をつけなければならないのか、これから慎重に考えていきたいと思います。