これ以上ないほどに、ものすごく忙しいと思っていた昨年のゴールデンウィーク。今年はそれをはるかに上回る忙しさでした。特に5月3日、4日、5日の連休は、タルトもキッシュもいつもよりかなり多めに仕込んであったのですが、早々に完売してしまい、せっかく来てくださったたくさんのお客様に、お飲み物しかお出しすることができませんでした。

1年前に来てくれた女の子が、ホタルカフェに来ることになって、家を出る前に急遽描いてくれたらしいです。本当にうれしいプレゼントでした。はい！がんばります！

周囲に観光地らしい観光地もなく、交通の便もあまり良くないこの場所に、わざわざ足を運んでくださるお客様がいること、本当にありがたいことだと思います。車で1時間も2時間もかけて来ていただいて、いざ着いてみたらタルトもキッシュもない、なんていうショッキングな状況でも、笑顔で「また必ず来ます！」と言って、お飲み物だけで過ごしてくださったたくさんのお客様。本当に本当にありがとうございます。

オープン以来ほとんど変わっていないメニューにも関わらず、繰り返し来てくださるみなさま、いつもホタルカフェを大切にしてくれて、ありがとうございます。見覚えのある車が視界に入った瞬間から、いつもぼくたちの心は浮き立ち、笑顔で言葉を交わしながら、みなさまの支えのおかげで、今のホタルカフェがあるんだ、って実感しています。

ずっと来たかったけど、なかなか実現しなくて、ようやく来れました！と言ってくださる、初めてお会いするみなさま、「行きたい」と思っているだけではなくて、実際に足を運んでくれて、ありがとうございます。期待に応えられているかどうかわからないけど、出来る限り気持ちの良い時間を過ごしてもらいたいと思っています。そして初めて来てくださったお客様の数だけ、またここで会えたらいいなあ、という楽しみもいただいています。

しばらくお会いしていないお客様、「あの人は元気かな？」って顔を思い浮かべるたびに、ここに来てくださっていたときのことを思い出します。それぞれの事情があったり、タイミングの問題だったり、単純に足が遠のいただけだったり、理由は色々だと思うけど、ホタルカフェで出会えたこと、本当に感謝しています。誰かのことを穏やかな気持ちで思い出すのって、とても良いものです。その素晴らしさを教えてくれて、ありがとうございます。

そして、もうこの世界ではお会いすることは叶わない方々。みなさまの人生のほんの一部分かもしれないけど、ホタルカフェで大切な時間を過ごしていただいたこと、本当に、本当にありがとうございます。いつかお話ししたときの声や表情を思い出すと、もうお会いできないことはとても寂しいことだと思うけど、交わした言葉やぼくたちとの間に流れた空気は、今もホタルカフェの中で生き続けています。

あらためて感謝の気持ちを表現しようとすると、どんどん長くなってしまいそうです。言葉にすればするほど心が震えて、カフェという枠を越えた何かに触れている感覚。人は人と関わって生きていくから、そしてできることなら全ての人に感謝して生きていきたいから、きっとぼくたち自身がこの感覚を確かめるために、ホタルカフェがあるのだと思う。

今年も源氏ぼたるの季節がやってきます。ありったけの感謝の気持ちを詰め込んで、ホタルの美しい光とともに、夜のホタルカフェを楽しんでいただけたらと思います。

今年も「宵待ちホタル」やります。

※「宵待ちホタル」の詳細はこちらから