ニュージーランドの荷物を整理しました

先週の月曜日から今週の月曜日まで、家財道具を整理しにニュージーランドへ行ってきました。向こうで処分しなければならないもの、船便で日本に送るもの、飛行機で持って帰ってくるもの。たった6日間という短い時間の中で、全ての作業をスムーズに終えることができたのは、たくさんの人の支えがあったからでした。

もともと1年でニュージーランドに戻るつもりでいたぼくたちは、「どうせまた帰ってくるのだから」と、あまり深く考えることなく、とりあえず家具も何も全部まとめて貸し倉庫に入れてしまいました。お酒とか調味料まで入れてしまっていたぐらいです。

ニュージーランドには戻らずに日本に定住することになり、結局倉庫の中の荷物を整理することになったのですが、生来のお気楽な性格のせいもあってか「まあ何とかなるだろう」なんて結構軽く考えていました。ところが倉庫の中の荷物を開けてみてびっくり、想像をはるかに超える分量ではありませんか!想像の5倍は軽くあったと思います(奥さんのバッグと服と靴の量にまたびっくり!)。

この分量をたったの数日で「現地で処分・船便・持ち帰り」に分類し、しかも船便と持ち帰りはそれぞれ制限重量におさめるなんて、一人でこなすのは到底無理だったと思います。

今回のニュージーランド滞在であらためて感じたこと。それはぼくたちは本当にたくさんの人に支えられて生きているんだ、ということ。朝早くから空港まで迎えにきてくれた友人。ぼくたちの荷物を処分するガレージセールのために自宅ガレージを開放してくれただけでなく、ガレージセールの広告を出したり、当日のための看板を作ったり、美味しいランチやお茶を用意してくれた友人家族。そして滞在中ずっと、朝から晩までぼくの予定に付き合って、あちこちに車で連れて行ってくれたり、パッキングを手伝ってくれたりした、家族同然のMさん。その他、飲茶をご馳走になったり、美味しい中華料理の店で食事会を開いてもらったり、元同僚たちには以前と変わらぬ笑顔で迎えてもらったり。

そしてそこにはいつでも、温かく、穏やかで、思いやりに満ちた空気が流れていました。何をするにも結局最後は人と人の関係が全てだと思います。そこに流れる空気が心地良いものであれば、それは本当に感謝すべきこと。ぎこちのない空気なら、より良い空気になるように努力すること。

ぼくたちがこれから始めるカフェにも、思いやりに満ちた心地良い空気を循環させたい。それを実現するのは、スタッフの笑顔かもしれないし、心のこもった料理やお菓子かもしれない。テーブルの配置や、窓から見える庭の花かもしれないし、お手洗いの鏡の位置かもしれない。お客様がどれだけ来てくれるかはわかりません。でも、来てくれたお客様の気持ちがフッと持ち上がるような、気がつくと微笑んでしまうような、そんな場所にすることができたなら、それはきっと何かとても素晴らしい仕事な気がします。

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